SS:契りシリーズ

  ご注意!!  

ここから先は18歳以下の方はご遠慮下さい


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 ここに来てしまいましたね。(^_^;)
 これは、NIFTY-Serve でメール配布をしたきり、長い間お蔵入りしてきたSS集です。
短編集なので、前後のつながりは全くありませんので、どういう順番で読んでも、関係ありません。
 評価が非常に分かれたSS集でしたので、公開をためらうようになったのですが、ここに来て、再び公開してみようかという気になってきまして、こうなりました。
 


 まずは、前書きです。
 
 この作品集を読むにあたっては、18歳未満の方はご遠慮いただいております。
 また、作者の想定した読者対象は23歳以上を想定しておりますので、できうること
なら、それ未満の方もご遠慮願いたいと思う次第です。
 
 
 以下は、あくまでも個人の意見です。
 
 さて、「ときめきメモリアル」と言うゲームが、恋愛シミュレーションなるジャン
ル(笑)を確立するほど商業的に成功した理由を、一言で言い表せる方は恐らくいない
と思います。
 「ときめきメモリアル」と言うゲームの魅力は、それこそ様々であり、どれも必要で
ありながら、どれも絶対的なものでない(つまり、それがあれば、他はなくても良いと
いう物もないと言うことです)、そう思うのです。
 
 その魅力の一つに、あえて、性を排除した事があると思います。
 「ときめきメモリアル」が発売された当時は、いわゆる、美少女物のゲームに「H」
はつきものと言う時代でした。
 実際、「ときめきメモリアル」の評価には「Hがないんじゃな」と言うものもあった
ほどです。
 ですが、今となれば、それは強力な魅力となってしまいました。
 それは、どんな低年齢であっても安心して遊べると言う、セールス面だけではなく、
「いくらゲームが面白くても、結局はそれが目当て」という、拭っても拭いきれなかっ
た後ろめたさから解放された事でもあったと思います。
 そして、性という生々しい物を排除した結果、かえって登場する女性たちに現実感が
増し、その魅力が増した効果さえ現れた、と思っております。
 
 「たかがゲーム」と言ってしまえばそれまでですが、その、たかがゲームに私、なら
びに私の関係者の生活は変わってしまいました。人生観さえ(苦笑)。
 
 さて、当然のことながら、様々な人が、この「ときめきメモリアル」に対して、同人
誌等でのアプローチをしてきました。
 私個人はその中で、性に関わる物は避けてきました。なぜなら、わざわざ制作側が排
除して、それによって魅力を増した物に、自ら汚すようなことをしなくても、という思
いがあったのです。
 そう、「汚す」です。決して長いとは言えない私の人生経験でも、性に関しての知識
経験はそれなりに備わってきました。
 ただ、それに対して、少々、うんざりしてきたのも事実です。
 誤解のないように言っておきますが、嫌いになったわけじゃありませんよ。有り体に
言えば好きです(^_^)。
 それは、いわゆるヘアヌードだとか、有害図書だとかのヒッステリックな反応だとか
に対する嫌気のようなものでした。
 それは自分自身に対しても同じで、聖人君子を気取るつもりはありませんが、自分が
なんだか、ひどく汚れたような存在のような気がしてならなかったのです。
 そこに、出会ったのが「ときめきメモリアル」なのです。
 そう言った自分と、仮想空間であるにせよ、プラトニックな恋愛に付き合ってくれた
女性たちを、わざわざ、現実に引き戻そうとは思わなかったわけです。
 ですが、NIFTY-serveの会議室や、PATIOなどで、彼女たちのショートストーリー(以
下SSとします)を発表していく内に、考えが変わっていきました。
 それは、判っていたことなのですが、忘れていたことです(なんじゃそりゃ?)
 
 性=猥褻(わいせつ)ではないという事です。
 
 お互いに真剣な愛情があるのならば、肉体的に結ばれるのは、ある意味、当然な成り
行きで、それを避けて通ることは、かえって不自然なことではないか?と思うようにな
ったのです。
 この意見を表明した時、ご指摘があったのですが、もちろんそれなくしても「ときめ
きメモリアル」という世界観は成立いたします。いやむしろ、その方が正道でしょう。
 ですが、私にとっては、それは無視できない事になってきたのです。
 なんといったらいいのでしょうか?
 例えば、好き合い、付き合っている男女が映画に行く、旅行に行く、プレゼントを贈
る、喧嘩をする。
 こう言ったSSを書くという延長線上の”通過点”に、当たり前のように性があって
も良いのではないか?と思うのです。
 間違えないでいただきたいのですが、性そのものを軽んじて考えている気はありませ
ん。
 特に何かの宗教に属しているわけではありませんが、性と言うのは神聖なものだと思
っています。
 ただ、やみくもにそれを伏せることに違和感を覚えるのです。
 私にとって、性(ぶっちゃけた話SEXですね)と食事というのは、同じものだと考え
ております。別にこれは私が言うまでもなく、さんざん言われてきたことなんですが。
 
 性は、人類が生存していくために必要な行為で、
 食事は、個人が生き延びるために必要な行為という違いしかないのですから。
 
 よく、快楽のためにSEXはしない、という意見があります。確かに一理ありますし、
それを否定しようとは思いません。
 ならば、食事とて、美味を求める必要はないのではないか?という事になります。
(前出の意見を述べられる方の中には、食事に対してもそう言う考えをもってらっしゃ
る方もいるでしょう。そういった方には返す言葉もないのですが、話を続けます)
 必要な栄養とカロリーを薬のように流し込めば、それで生きていけるのでしょうか?
 そうではないはずです。
 美味しい食事を取るということは、人間という種が持つ本能のような物だと思うので
す。
 SEXとて同じではないでしょうか?
 愛する人とのSEXで、どんなに精神的に満たされるか。これについては納得してくだ
さる方も多いはずです。
 
 このSS集で私が目指したのは、実はここにあるのです。
 「ときめきメモリアル」という世界に息づく女性たちが、どのようにして愛する男性
と肉体的に結ばれるか(それはとりもなおさず、精神的に結ばれるということです)
という事を、表したかったのです。

 ある知人に言われたのですが、こういう性を扱うということは、・・・ゴホン
「抜けるか抜けないか」(ちょっと露骨ですね)
で、評価が決まるということなので、その点で言えば、このSS集は失格です。
(なんといっても、性描写が全くないSSさえあるのですから(^_^;))
 ですから、そういった期待(どんな期待だ?)を持っていらっしゃる方には、このS
S集は期待外れな物になる事を、ここに明言しておきます。
 
 ただ、それ以外の点において、面白くないということであれば、それは私の力不足で
あります。
 もちろん、全力は尽くしましたが、力及ばずの部分があるやも知れません。
 その点については、ここでお詫び申し上げます。
 
 
 たいへん前置きが長くなってしまいました。
 
 それでは、「契りシリーズ」お楽しみください。
 

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