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女豹の逃亡 <後書き>
「短編シリーズ連作」と言う形で「運び屋ビリー」シリーズ、第1作をお届けいたし
ましたが、いかがだったでしょうか?
元来、僕にはこのシリーズに対して、過度とも言える思い入れがありまして、語り出
しちゃったら、どこまで続くか判らないのです。(^^;)
ま、初回と言うことで、このシリーズの生い立ちから。
ピンときた方も多いと思いますが、このシリーズの元となったのは、高千穂遥さんの
「クラッシャージョウ」シリーズです。
パクリと言えばそれまでですが、僕の中で独自の世界観を形成するようにまでなりま
した。まあ〜、それを表現できるかどうかというのは、また別問題なのですが(笑)。
同人誌でコミック短編として、4作が世に出ましたが、PROJECT SZ8でも本を保管
していないほど昔の話です。
もともと、マンガを描く上での、チームというのがSZ8(鈴鹿8時間)の生い立ち
ですので、実は歴史がダブったりします。
SZ8が事実上、半分解状態なので、マンガというジャンルで「ビリー」シリーズ
が、その後、世に出る事なく、鈴木の頭の中でくすぶっておりました。
今回、世に出たのは、やはりインターネット(WEB)のおかげでしょう。
気軽に(出来不出来はともかく)公開出来るということは、確かにありがたいです。
もっとも、今回、短編という形になったのは、色々理由があるのです。
もともとこのシリーズは、エピソードがどれも長いのです。王国のクーデター話とか、
宇宙海賊(作中では宙賊または宇宙賊と表記)と士官候補生たちの戦いとか、まあいろ
いろと長くて、話自体は出来ていても形に出来ないという、フラストレーションがたま
っていたのです。
それが今回このような形になったのは、浦沢直樹さんと勝鹿北星さんの「マスターキ
ートン」のコミックを改めて読み直したことが発端です。
「ああ、そうか、こういう短編形式で続けていくのも有りか」
と思いつき、今回のことになったのです。いい作品を作ってくださった事に感謝しな
ければいけません。
ですので、この話は全く、書き下ろしと言うと変ですが、この公開に合わせて一から
ストーリーを作り上げたものです。
それどころか、物語の世界そのものが、一年ほど前の世界にスライドしてしまいまし
て、それまで頭の中で動いていた脇役の、登場前の世界から始まっています。
次回作はまだ不明ですが、構想はいくつも有ります。
ただ、文中で「システムハイウェイ」とか「SAS」とかいっさい説明していません
が、これはおいおいご説明いたしますが(できるかなぁ?)、もし、説明が欲しいとい
うことでしたら、メールか掲示板でお知らせください。
もちろん、ご感想などお聞かせくだされば、次回作への励みになります。
それでは。
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