3月も近づいた冬の寒い日の午後、おそらく保健委員だろう生徒に付き添われ、保健 室に入って来た女子生徒の顔を見た時、女性校医が率直に思った事は、(ああ、また如 月未緒さんか)だった。 ここ、きらめき高校の2年生で、文芸部に所属する彼女は、生まれつき身体が弱く、 この保健室の、言わば”常連”だった。 当初は、いつもの貧血だろうと思ったが、どうも様子がいつもと違うことに気が付い た。 いつもなら青ざめた表情をしているはずが、熱っぽいような赤みを帯びた表情となっ ていた。呼吸も少しばかり早まっているし、うっすらと汗もかいていた。 体調が悪い事は見てとれたが、本人が「いつものように、横になっていれば大丈夫で す」と言い張るため、それを受け入れるしかなかった。 確かに横にさせておくと、すぐに体調が良くなったように見えた。 そうこうしているうちに放課後となり、一人の男子生徒が保健室に入ってきた。 「お、来たな、少年! 如月さんを送っていくのか?」 「はい。で、どうですか? み、如月さんは?」 少年と言われた男子生徒は、未緒と同級生で、名前は井川良。女子生徒の間では、か なり人気があるのだが、残念ながら、1年ほど前から、未緒と付き合っていると言うの も、校内では公然の秘密であった。 井川は未緒が寝ているベッド脇の丸イスに座り、心配そうに未緒の表情をのぞき込ん だ。 「どう? 具合は?」 「あ、はい。・・・もう、かなり良いです・・・」 未緒が、か細い声でそう答えると、井川は振り向き聞いた。 「先生、もう、下校してもいいですよね?」 「ん? ううん、本当は車とかで送ったほうが良いのかも知れんが、まあ、君がついて いるんなら、いいかな? 何かあったら、人を呼びなさいよ」 「はい」 元気良く答えた井川に付き添われ、未緒が帰宅していった後、校医は手の上でボール ペンを無意識に回しながら、考え事をしていた。 『如月さんの様子がどうにも気になる。彼も、さわやかなイメージがあるんだが、どう も何かありそうだし、あの二人、何かあったんだろうか?』 様々に考えを巡らしたが、答の出ようはずもなく、やがて書き残しの書類に集中して いく事となる。 その未緒と井川だが、帰り道の途中、未緒は何度もしゃがみ込んだ。 正常に戻りつつあった顔色も桜色に染まり、うっすらと汗が額に浮かんでいた。 「大丈夫?」 井川もその横にしゃがみ、心配そうに未緒の顔をのぞき込んだが、未緒は苦しげな表 情で答える。 「あの、井川さん。やめてくれませんか?」 「なにを? 俺は何もしてないじゃない?」 「あ、・・・はい。・・・でも・・・」 「なんだか、よく判らないけど、苦しそうだから、俺の部屋で休んでいこうか?」 「は、はい」 肯定の返事をしたが、他に選択肢がないかのようだった。 井川が部屋と言ったのは、彼が通学の都合で、両親と別居してワンルームに住んでい るからだ。 6階建てビルの4階にエレベーターで上り、鍵を開けて部屋に入る。室内は男の一人 暮らしにしては小綺麗に片付けられあった。 その室内に入るなり、未緒は床に座り込んでしまった。 「誰が座って良いって言った?」 そう言ったのは井川だった。それまでの優しい口調が嘘のように、強い命令調のそれ だった。 「だ、だって・・・、私、もう・・・」 哀願するように未緒が訴えても、井川の答えは変わらない。 「立てよ。それとも、今日はこのまま帰るか?」 冷たい返事に吊られるように、未緒はふらふらと立ち上がる。 「脱げ」 その横を通り過ぎ、そう言いながら、井川は窓際のベッドに腰を下ろした。 「・・・はい」 続けざまの冷たい命令に、未緒は素直に頷き、セーラー服のリボンをほどく。 続いてセーラー服を脱ぐと、白いスリップが露になる。 腰の横にあるスカートのホックを外し、ファスナーを下ろす。そのままゆっくりとス カートを下げていき、交互に片足を上げ、スカートを自分の横に置く。 頬を、真っ赤に染めたまま、何も言えずに未緒が立ち尽くしていると、井川があごで 次を促す。 恥ずかしさで身体が小刻みに震える中、未緒はスリップの肩ひもに手をかけ、ゆっく りと下ろす。するするとスリップを脱ぎ下ろすと、その下に可愛いデザインの白いブラ ジャーがあらわれた。それはいかにも彼女らしい、清純さをイメージさせるデザインだ った。 だが、スリップが腰の位置から下がると、彼女のイメージからかけ離れた下着が姿を 見せ始めた。 いや、正確には、ショーツそのものは、化学繊維の白い生地のおとなしいデザインの ものだった。 異様なのは、その上から、ガーダーベルトのような物を付け、そのヒモの部分に、細 長いプラスティックのケースのようなものが付けれていた。場所は彼女の右の太もも、 前側のやや内側と言ったところであり、さらに、そのケースから一本の電線が、白いシ ョーツの中に延びている。 明かに通常の下着でない。 そして、白いショーツの女性器に触れる逆三角形の部分が、水気に濡れて変色し、そ の付近から、数条の筋が内股に沿って、光を放ちながら滴り落ちていた。 「すげえな。本当に1日それを付けているとは思わなかったぜ」 「そ、そんな、あなたが付けろって言ったから・・・」 「口答えするな」 ズボンのポケットに手を入れながら井川が言った。 「ああっ!」 すると、切なげな声と共に、未緒が自らの股間に両手を当てた。 未緒の両手には、小刻みに震える振動が伝わっていた。それこそが、彼女を1日責め たてていた元凶だった。 「リモコン付きのバイブレーターか。確かに高かったけど、通信販売で買って良かった よ。 学校じゃ真面目で通ってる如月未緒が、一日中、オマンコに入れたまま放さない程な んだからな」 と、冷徹に井川が言い放つ。 「や、やめてください。そんな、恥ずかしい事、・・・言わないで下さい」 赤い照明で照らされたような表情で、か細い声で未緒は抗議したが、井川は意に介さ ない。 「事実だろうが?」 確かに、井川の言う通りだった。 朝、学校に行く前から、バイブレーターをクレヴァスに埋め込むように井川に命令さ れたのは、昨晩の夜の電話だった。未緒は躊躇ったが、断れなかった。 そして今日。未緒は、井川から、手も触れずに延々といたぶられた。 身体の中で震える異質な物に、未緒は羞恥と快感を同時に味わった。しかし、それは 常にではなく、井川の遠隔操作によって不規則に起こり、振動が止まっている時でも、 いつ来るか判らない、淫らな時間に注意を払わなければいけなかった。 もし、万が一、自分の状態が同級生や、学校の人間に知られたらどうなるか? 考え るだけでも恐ろしい。故に絶対に人に悟られてはならない。 確かに快感はあった。だが、どんなに快感に襲われても、それを表に出してはならな いのだ。それは精神的にも肉体的にも、疲労が蓄積される行為だった。 ついには身体が限界をきたし、保健室に運ばれる事となったのだ。 「なんで、一日中、そんなの付けてられたんだ? 嫌なら外すチャンスはいくらでもあ っただろ?」 一旦バイブレーターのスイッチを切り、井川が聞いた。未緒がおずおずと答える。 「・・・あなたが、付けろって言ったからです」 「そうか? 別に、朝、学校で外して、帰りぎわに、また付ければ、俺には判らないだ ろが? そんなパンティーがぐちゃぐちゃになるまで付けているか? フツー?」 「だって、命令通りにしないと・・・!」 自分の言葉に、何か気づいたように未緒が黙り込むと、井川がそれを追及する。 「命令通りにしないと? なんだ?」 「命令通りにしないと、・・・その、・・・してくれないじゃないですか・・・」 最後は消え入りそうな声になったが、ともかくも未緒は井川の問いに答えた。 「そりゃいい。そんなに、俺のチンポが欲しいのか?」 「・・・」 未緒は答えない。 「答えろよ」 「ああっ!!」 未緒が声を上げて、そのままへたり込んでしまった。井川がバイブレーターのスイッ チを入れたのだ。我慢に我慢を重ねてきたが、未緒も限界だった。 「はい。あなたの・・・オチンチンが欲しくて、・・・一日、付けていました」 「ふん。とんでもないドスケベの変態女だな。 で、オナニーはしたのか?」 「え?」 「え?じゃねえだろ。お前のような淫乱が、それ付けたまま一日、何もしないですむわ けねえだろ?」 「・・・はい、しました」 「何回? どこで?」 「・・・3回、・・・おトイレの中でしました。 お願いです。これ以上、恥ずかしい事、聞かないで下さい! 我慢出来ないんです。早くして下さい」 耐え切れずに、そう懇願する。 井川はゆっくりと立ち上がり、未緒の前に立つ。前髪のあたりを鷲掴みにして、未緒 の顔を上げる。 「おい。なんでお前が命令するんだ? お前は俺の何だ?」 「わ、私は、・・・あなたのペットです」 「だったら、俺に命令するな。判ったな」 「はい」 前髪を掴まれ不自由ながらも、未緒がコクリとうなずく。 「判ればいい」 と言って、井川は未緒の髪から手を放し、その手でズボンのファスナーを下ろす。 「やる事は判っているよな?」 「はい」 そう答え、未緒はファスナーの中から、すでに硬くなっている井川の剛肉を露出させ た。 そして、右手を添え、舌をその下側から這わせ、丹念に全体を舐め回していく。同時 に、開いた左手でベルトとホックを外し、ズボンを下ろしていく。 一旦口を離し、ビキニタイプのブリーフも下ろす。服の束縛から解放された剛棒は、 先程よりも、更に猛々しくそそり立つ。 半分うっとりしたような瞳をしつつ、未緒はさらに、井川の上半身の服も脱がし始め る。 その間、井川は必要最小限の動きをするだけで、ほとんど何もしないで、腕を組んで の仁王立ちの状態だった。 靴下まで脱がせ、井川を全裸にすると、両手と口で、必死にペニスを愛撫する未緒だ った。 特に、口に含む時は苦しげな表情になる。彼女の小さめな口に、井川の肉棒は太すぎ るのだ。あごが疲労と苦痛の悲鳴を上げる。 だが、未緒は愛撫をやめない。逆に、震える声で歓喜の吐息を漏らす。 「ああぁ。素敵です。井川さんのオチンチンは、硬くて太くて、たまりません」 「はは。お前は本当に好きなんだな。これが?」 「はい。オチンチン、大好きなんですぅ」 そう言う未緒の表情には、普段の知性を感じられる要素が、完全に姿を消していた。 その表情のまま、上下左右に行ったり来たりしながら、胸にまで舌を這わせる。 胸の乳首を舐めながら、井川の背中に両腕を回し、ため息のようにつぶやいた。 「素敵です、井川さん。 あなたの奴隷で構いません。なんでもしますから、私を捨てないで下さい」 「なんでもする、・・・か。変わったもんだな。下着姿ですら恥ずかしがっていた1年 前が嘘のようだぜ」 「あなたが私をそうしたんですぅ」 懇願するような口調の未緒に対し、蔑むような口調のまま、井川が続ける。 「良く言うぜ。元々、好き者だったくせに。 まあ、約束は約束だ。今、くれてやるよ」 「ああ、嬉しいですぅ。早く欲しいです」 「だが、その前にする事がある」 「え?」 意外な言葉に未緒が気を取られているうちに、井川は身を離して押し入れに向かっ て、ごそごそと収納ケースから何かを取り出した。 「あ、何をするんですか?」 未緒は思わずたじろぐ。 井川の手には白いビニールロープが握られていた。 「決まってるだろ? 今からお前を縛るのさ。なんでもするんだろ?」 言うが早いか、飛び付くように未緒に近づき、彼女の両手を後ろ手に縛り付ける。 未緒も抵抗する素振りは見せるものの、彼の言葉通り、それは形だけのものにすぎな かった。 「ああ・・・」 あっと言う間に両手の自由を奪われる。そして頭を押さえつけられ、しゃがみ込む形 で膝をつくと、今度は両方の踵が縛られ、更に手の紐と結び付けられた。 身体の自由がきかず、バランスが崩れ、前に倒れそうになるところを、井川が支え た。 だが、それだけでは終わらず、逆に反対側に未緒を倒して、仰向けにさせた。 「あ、いや」 未緒は思わず、そう声を漏らした。 下着をつけているとは言え、胸をさらし足を広げて肌をさらす様は、どう押さえよう とも、羞恥心が全身から吹き出す姿だった。 「いいざまだな。 オマンコにバイブを突っ込まれ、紐で縛られて感じているんだからな。大したもんだ ぜ」 「そ、そんな事ありません」 「そうか? じゃあ、これは、どういう事だ?」 そう言って、井川はショーツの上から、未緒の一番敏感な部分に指を押し当てる。 「ああ!」 痺れるような快感が全身を引くつかせ、狂ったように髪を振り乱し、未緒が悲鳴に近 い声を上げる。 「ションベン漏らしたみたいに、べちゃべちゃにしやがって。 それになんだ? 今も生暖かいのが、パンツに漏れてるじゃねえか。 これで、感じてねえ訳ないだろうが。嘘を言うな」 確かに井川の言う通りだった。 未緒のショーツには、今も熱い愛液が次々と滲み出していた。未緒もそれは自覚して いた。 自分の身体の淫眉な反応が羞恥を産み、ますます潤滑油が滲み出す事となる。 未緒に脱がされたズボンのポケットから、井川はバイブレーターのリモコンを取り出 しながらスイッチを入れた。 「ぐぅああああっ!!」 くぐもったモーター音と共に、悲痛とも言える未緒の声が上がる。 身が震えるような快感が螺旋のように駆け巡り、全身の神経が歓喜の悲鳴を上げる。 嵐のような快楽に飲み込まれ、なす術もなく、ひたすらよがり声を上げ、涎を垂ら し、涙を浮かべるだけだった。 未緒の、ぶれた視界の中に、井川が姿を現した。 その手に、大きなハサミがある事に、しばらくしてから気づいた未緒は、恐れと快楽 がもたらした震える声で聞いた。 「あぁぁ、な、何を・・・?」 「動くなよ。動くとかえって危ないぜ」 未緒の質問には答えず、井川はそう言って、彼女の身体の右横にしゃがみ込む。未緒 は顔を上げて、彼が何をしているか見たいのだが、首に全く力がはいらず、それもなら なかった。だが、直後にハサミの冷たいスティールの部分が、右の胸の上にあたる感覚 が伝わった。 「ひっ!?」 その直後、「ジョキッ」と言う音と共に、ブラジャーの圧迫感が減る。 半分、思考能力が奪われた未緒の頭脳でも、何をしているかは判る。 「あ、あ、あ」 何か言おうとするが、まだ動きを止めないバイブレーターの快感と、動けば危ないと 言う恐れから、言葉が出なかった。 ハサミは、右わきの下辺りに移動する。ブラジャーのサイドの部分に潜り込んだかと 思った直後、再び布を切る音と共に、移動を始める。 最後に「ジャキッ」と言う音を残してハサミが離れると、ブラジャーの圧迫感がほと んどなくなった。 井川の手が、もう用を果せない生地を跳ね上げると、プルンと未緒の胸の右の膨らみ が姿を現した。 決して大きくはないが、張りのある形の良い乳房で、ピンク色の乳首が、つんと上に 向かって尖っていた。 井川は同じように左の肩紐を切り、ブラジャーをいとも簡単に取り去る。すると、未 緒の二つの胸の膨らみが露になった。 「あ、いや、ああっ!」 ようやくの事で未緒はそう言ったが、身体はそれに反し興奮にうち震えていた。とめ どもなく湧く熱い泉と化したクレヴァスが、それを如実に物語っていた。 やがてハサミは未緒の右脇腹から下へと移動し、ショーツのサイドに触れた。 冷たい感覚が肌とショーツの間に入り込み、布が切れていく音と共に、ゆっくりと移 動していく。 最初にウエストの部分、最後に右の太ももの部分のゴムの束縛がなくなった。 そして、ヒップの右側の生地が、重力にしたがって下に垂れる。それは未緒のお尻の 右半分が、露出する事を表していた。 同じように、反対側のウエスト部分も切られると、ショーツの後ろの部分が、だらり と垂れ下がった。垂れ下がったショーツの生地の感触が、足の踵の部分に触れる。 井川は、その「元はショーツだった」生地を、ウエストの部分から、ゆっくりと剥ぎ 取る。 最後まで、未緒に張りついていた部分、股間の部分が彼女の身体から離れる時、身体 と生地の間に、愛液が作る数本の光の筋が延びる。 外気にさらされ、ひんやりとした感覚が生まれる未緒の股間、そこにはクレヴァスに めり込んだバイブレーターが異様な光景を作り出していた。 「ハハハ、すげえな、こりゃ」 井川が口を開いて紡ぎ出した言葉は、もはや麻痺しているかと思われた、未緒の羞恥 心を甦らせた。 未緒も自覚していたのだ。自らが溢れさせた淫汁が、べっとりと股間を濡らしている 事を。 硬そうに縮れた淫毛が、濡れて肌に張り付き、その光景をさらに淫眉に脚色してい た。 「しょうがねえな、この女は。こんなに感じまくりやがって・・・。 バイブ抜くぜ」 声も出せず、苦痛に耐えるような表情で未緒がうなずく。 「グチュ」と言うような音と共に、バイブレーターが引き抜かれる。 「あ、ああああ」 ねっとりとして糸を引くような未緒の声が、甘い余韻を残しながら室内に溢れた。 しっとりと濡れたバイブレーターを手に持った井川は、それを舌で舐めずる。酸っぱ いような、それでいて甘いような未緒の愛液を味わった後、それまでとは全く違う、柔 らかな口調で彼女にささやいた。 「よく我慢したな。今、ご褒美を上げるよ」 「はいぃ、嬉しいですぅ。ご褒美、おマンコにくださぁい」 眼鏡の奥の、つぶらな左右の瞳の焦点は完全にずれ、ピンク色の唇はだらしなく開き 切り、唾液がその周りを濡らし、妖しい光を放っていた。 普段の彼女を知る者には想像も出来ない、妖艶で淫眉な表情だった。 井川は未緒の両脇腹に手を回すと、軽々と彼女を引き起こし膝で立たせる。そして手 で彼女を支えたままの体勢で、自らの腰を彼女に押し当てた。 一日中バイブレーターを飲み込んでいた未緒の秘唇は、何の抵抗もなく井川の熱棒を 受け入れた。 「は、はああああっ!!」 バイブレーターより、わずかにサイズが勝る井川の肉塊は、辛辣に未緒の性感部を掻 き回した。得体の知れない虫が身体中の血管を蠢きまわるような、退廃的な快楽が未緒 を襲った。 「い、いいい!! あ、すごっ! キモチ、いい!! あ、や!! も、ああ! う、 うぐぅっ!!」 凶暴なほどの井川の責めに、意味不明な言語を巻き散らかしながら、未緒は悶え苦し みながら、悦びで全身を打ち震わした。 「ぐ、あっあああっ!!!!」 やがて閃光のような刺激が未緒の五感を貫き、それまで味わったことのない、高みへ と彼女を誘った。 接合部分に黄金の水しぶきが吹き出すのと同時に、がくがくと大きく痙攣した未緒の 四肢が、急速にぐったりとなった。 あまりの絶頂に未緒の身体が耐え切れず、失神してしまったのだ。 未緒の黄金のシャワーを下腹部に浴びながら、井川は満足そうな笑みを浮かべ、心の 中でつぶやいた。 『可愛いなあ。失神するまで感じてさ・・・』 その思うと、耐えていたものも限界に達し、ペニスを引き抜き未緒の顔に向ける。 栗の匂いを思わせる、すえた香りが放たれながら、汗と唾液、そして涙にまみれた未 緒の顔に白いマグマが降りそそいだ。 粘り気のある白い液体は、ねっとりと未緒の愛くるしい顔にへばりつき、やがて、重 力に従いゆっくりと垂れていった。 「これがゴミですから、今度の収拾日に出して下さいね」 セーラー服に、ピンク色のエプロンを付けた未緒が、半透明のビニール袋を玄関脇に 置きながらそう言った。 長い失神の後、未緒は目を覚ました。失神している間に、手足を拘束していた紐は解 かれ彼女の自由を奪うものはなかった。 だが、自分の身体を覆うべとべとした感覚、さらには床を濡らす様々な液体を知覚し て、慌てて浴室に向かい、シャワーを浴びた。 すでに服を着ていた井川は、その光景をベッドに横になりながら見ていた。 シャワーから出た未緒はセーラー服を着てから、手慣れた様子で部屋を片付け始め た。その間、二人の間で交わされた会話は、ほんの数十分前まで繰り広げられた饗宴 が嘘に思えるほど、ごくありふれた高校生のものになっていた。 部屋の片付けが一段落すると、未緒はベッドの横の床にちょこんと座り込み、井川の 瞳をのぞき込んだ。 「やっぱり、今日はこれで帰るんですか?」 「ああ、ノーパン、ノーブラというのも、試してみたいだろ? 途中のコンビニでパン ツ買うんじゃないぞ。 ま、未緒のようなスケベっ娘は、そんな事はしないだろうけどね」 「ひどい人」 恥ずかしそうに笑いながら、未緒は少し拗ねたような表情になった。だが、すぐに、 にっこりと微笑みながら井川に聞いた。 「で、これで帰ったら、ご褒美は何がいただけるのでしょうか?」 「そうだなあ。浣腸なんか、やってみたいんじゃないのかな? 未緒は? で、その後でアナルに挑戦。ってとこかな?」 いともあっさりと言った井川の言葉に対して、未緒は頬を赤らめながらも、嬉しそう ににっこりと笑うだけだった。